IMPORTANCE

水道インフラの重要性とコスモ工機

蛇口をひねれば水が出る。
当たり前のように見えますが、
その陰には様々な課題や可能性が隠されています。

01-ENVIRONMENT
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水道インフラの
重要性。

水道インフラは、人々が生活をしていくためにはもちろん、社会の持続的発展を支えるためにも必要不可欠です。私たちが普段生活の中で使っている水について考えてみましょう。例えば、飲み水、炊事、洗濯、トイレ。また病院や消防などの社会サービスや感染症拡大を防止するための手洗いやうがいなどの衛生的な生活にも水道は欠かせません。

しかし、水道インフラの事業領域はそれだけではありません。稲作や畑作、畜産といった農業生産に使われる農業用水や、工場での産業活動に使われる工業用水といった分野でも毎日、大量の水が使用されており、あらゆる場所で水を使っていることが分かります。

そのため、日常生活をはじめ農業や工業まで、さまざまな場所を支えている水が止まってしまうと、日本の経済活動全体に大きな影響を及ぼすことになります。そうならない為に、“常に安定して水が供給される世の中を全力で守り続ける。”この大きな意義のある仕事こそが、私たちコスモ工機が取り組んでいる水道インフラなのです。

出典 : 国土交通省「水資源の利用状況」令和4年12月23日

02-MARKET
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キーワードは
「老朽化対策」 と「耐震化」
ますます高まる需要。

日本の水道普及率は98.0%。そう聞くと国内の水ビジネスはこれ以上発展のない成熟した産業に見えるかもしれませんが、実際は多くの課題を抱えています。例えば、水道管路の老朽化。日本の地下には地球18周分以上に相当する約73万㎞の水道管が埋まっていますが、そのうち地球3周分以上に相当する約13万㎞が既に法定耐用年数を超えていると言われています。更に、高度経済成長期に敷設した水道管が次々と法定耐用年数を迎え、管路経年化率はますます上昇すると見込まれています。水道管等の破裂、破損、抜け出しなどによる事故が毎年2万件以上発生しており、早急な対策が必要です。

もう一つの大きな課題は、水道管路の耐震化対策。東日本大震災の際は、19都道府県で約257万戸を超える世帯が断水し、日本の近代水道始まって以来の広域災害となりました。基幹管路の耐震化率は39.3%。まだまだ地震に対する備えが十分であるとはいえない状況です。有事の時にこそ安心してサービスを提供できる強固なインフラへ、更なる進化が求められています。

厚生労働省 水道の基本統計 水道普及率の推移(平成30年度)
総務省 平成30年度 地方公営企業年鑑 地方公営企業決算の概要

03-GLOBAL
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日本をはじめ世界規模で
人々の生活基盤を
支えていく。

世界を見渡してみるとどうでしょう。海外旅行に行ったことがある方なら実体験でご存知の通り、地球上でどこでも安心して水道の水が飲めるというのは日本を含めごくわずかです。世界保健機関(WHO)では、世界では約21億人が安全な飲み水を確保できておらず、トイレなどの基本的な衛生施設を利用できない人は約45億人にのぼるとされています。そのような状況だからこそ、世界一高水準と称される日本の水道技術は海外からもニーズがあり、政府開発援助(ODA)による海外の水道事業強化プロジェクトも実施されています。

蛇口をひねれば水が出る。そんな当たり前を世界に拡げるため、水道工事に伴う断水を発生させない技術により、安定した水の供給を果たすことを、水ビジネスを担う私たちの使命としています。

いまやコスモ工機のビジネスフィールドは、国内にとどまらず世界(アジア圏他、アメリカ、フランス、オーストラリア等)にも拡大中。今ある社会課題に対して必要とされる製品・技術を提供し、安心・安全でより強固な水道インフラの構築に貢献。世界規模で人々の生活基盤を支えています。

経済産業省「水ビジネスの現状と展望、海外展開に向けた今後の方向性」令和3年3月