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自分で設計・開発した製品は
誰よりも詳しいと断言したい
粕谷 優
Yu Kasuya
技術部 東京技術2課
2020年入社
機械工学科 機械・電子システム工学専攻卒
MY WORK
水道管の端に取り付ける管栓や、漏水を止める止水・補修の部品、径の大きい管の接続部品などを新規開発しています。お客様のニーズに基づき、構造、形状、強度を計算し、取り付けやすさなどを考慮して設計し、試作品の性能試験も行っています。
私は学生時代高専の専攻科で災害時の救助ロボットに関わる研究をしていました。就職活動では、災害時に役立つだけでなく、災害を防ぐ仕事にも業界を探す上で間口を広げてみたところ、インフラ業界のコスモ工機と出会いました。不断水工法の説明を聞き、興味を惹かれたのが志望のきっかけです。面談の際に現在の職場を訪問したところ、たくさんの先輩社員から声をかけていただき、雰囲気のよい会社だと感じ、入社を決意しました。
コスモ工機の場合、お客様のニーズに基づいて製品の設計・開発を行っています。このため、営業部からの情報が開発の糸口となります。また、私の仕事は設計図を描くことですが、実際のモノづくりは、グループ会社や外部企業に委託しているため、設計の意図や注意点などを丁寧に説明する必要があります。試作品の性能試験も行いますが、これは秋田工場(秋田県)や埼玉県飯能市にあるCTBC(コスモテクニカルベースセンター)の設備を使うため、これらの拠点の人たちともスケジュールや相談事など常に社内で連携を取りながら進めています。
製品の開発は試行錯誤の連続で、特に性能試験で上手く性能が出ず、何度も設計をやり直したり、試験を繰り返したりすることも珍しくありません。そんな中で狙い通りの性能が出た時は、とても嬉しいものです。また、私たちの開発した製品は、会社の定番品としてラインナップに加わるため、多方面で使われることになります。地中に埋まる製品なので、見ることはできませんが、見えないところで人々を支えている縁の下の力持ちとして誇りを持てる仕事だと思います。
入社2年目の11月から、水道管の端に取り付けて蓋をする管栓を設計・開発した時のことが思い出に残っています。450mmの大きな管に取り付ける管栓を新規に作る仕事でした。まだ経験が浅く、何をどうすればよいのかわからなかったのですが、上司に聞いてばかりいても自分の成長につながらないと考え、自分で色々調べながらトライしました。しかし、製造する会社の方々に、うまく自分の設計意図を伝えることができず、なかなか上手くいきませんでした。試行錯誤を重ねて、翌年の8月になって、ようやく製品が出来上がり、製造してくれた山形県にあるグループ会社に出向き、その工場で今まで図面上でしか見て来なかった製品が形になっているのを見た時は、心の底から感動しました。
コスモ工機は多くの水道管や水道工事に関わる製品を設計開発するメーカーの側面と、断水することなく水道工事を行うことのできる特殊な不断水工法を用いて、実際に工事を行う施工会社の側面があります。このため、エンジニアリング部と呼ばれる工事職の人たちは、水道工事の現場経験が豊富で、営業部は会社の顔として、既存のお客様とも密にコミュニケーションを取っています。こうした自社内の部署と連携をとることで私たちは現場のニーズに基づいた的確な情報を仕入れることができるため、設計・開発した製品は売れ行きがよく、実際の工事現場で頻繁に使われることになります。外部の会社ではなく、自社の社員から直接、現場の声を聞くことができ、その情報をタイムリーに製品開発に生かせるところが、コスモ工機の強みになっていると思います。
学生時代、先生から「自分の研究内容について、一番深く知っている人になりなさい」とアドバイスを受けました。この精神を今の仕事に当てはめた時に、「自分の設計・開発した製品については、誰よりも詳しいと断言できるようになりたい」と思っています。まだ入社してから年次も浅く、上司に教わりながら仕事をする場面も多いのですが、そこで楽をするのではなく、自分自身で知識を深めたり、技術を磨いたりしていく必要があると考えています。その上で将来目指しているのは、使う人の立場に立った設計・開発です。例えば、製品を軽量化すれば運搬も施工も負担が軽くなります。ボルトの位置一つとっても、施工しやすい位置があるはずで、そこに配慮した製品づくりができるよう力をつけたいと思います。
One Day Schedule
製品を開発する中で、図面は自分で描きますが、製作は専門の業者に外注することがほとんどです。外注先とのやりとりには見積り依頼、製作依頼、修正依頼などさまざまなものがあるので、図面だけでなく書類を作成するのがメインになる1日です。
製品の開発の中で、製品が図面の寸法通りできているのか、実際の使用環境で壊れたり水が漏れたりしないかを販売する前に確認する必要があります。水曜日~木曜日にかけて担当製品の寸法検査と水圧試験を実施するため、実施前の最終確認をする1日です。
寸法検査の実施と水圧試験をするための準備をします。今回は2日間で終了するスケジュールですが、製品やサイズによっては試験項目が多かったり、移動させるのに苦労したりと1週間かかることもあります。オフィス内とは異なる環境なので、安全性に十分注意する必要があります。焦らず効率よく進められるかが重要になってきます。
水曜に引き続き試験業務を実施。前日に準備したものを含め2回試験を行うため、引き続き安全に気を付けて作業します。試験結果についてはデータや写真のとり忘れが無いようにチェックしながら業務を進めていきます。
水・木で実施した試験結果を上司に共有し、報告書を作成します。今回の試験は問題なく終了しましたが、望み通りの試験結果が得られるとは限りません。試験時に異常なことが見られた場合は記録し、試験を直接見ていない人でも状況を把握できるように心掛けています。
プライベートタイム
旅行が好きで、あちこち出かけています。写真は2023年夏に学生時代の友人たちと熱海に行った時のもので、宿泊した貸別荘の前の足湯につかりながらのヒトコマです。これとは別にモンブランの食べ歩きも趣味で、専門店を探し出しては出かけています。